月の裏側

行き場を無くした思考の末路

汝、宇宙を拓く流星

駆け抜けるシューティングスター 追いかけて星になる 星屑は歌う。 何度も裏切る自分、思うように動かない自分。 そんな不信と失意の中で、夜空に輝く光を歌う。皮肉なものだ、と僕は思った。 流星とは、大気圏で燃え尽き消え去る塵が放つ輝き。 それを追う…

黄昏の君、鈍色の線

「がっかりするんだよ。いざってときに歌えないと」 「周りのみんなもがっかりさせちゃうし、何より自分にがっかりする」 「そういうの、もう嫌なの!」 星に手を伸ばし、届かなかった者。 いずれその星を越えるであろう、まだ何者でもない人間が産声を上げ…

消えない呪いを抱えて歩け

書こうとしていた話があった。 記そうとしていた記録があった。 綴る筈の感想があった。

綴る妄言境界越えて

こんばんは、月見です。 ご存知の方もいるかも知れませんが、当方ほんの少しですが小説なんぞを書いておりまして。 ええ、下手の横好きで物書きの真似事をさせて頂いております。 前回の記事で僕は、当分の間自分の行動指針を『物語を貪り、形を与える事』に…

星と宙の狭間で

「ーーあんた、浮気してんの?」 背筋が凍った。 ある年の11月。会社の用事で東京に来たついでに実家に一晩泊まった翌朝のこと。 朝食の席で母が唐突にそう言ってのけたのだ。 「……え? な、何のこと?」 あり得ない話だ。 そもそも交際している相手自体ーー…

二重輝虹の新世界

ーーやられた、と思った。 激しく船体が揺れる。 振り落とされそうになりながら何とか舵輪にしがみ付いて操舵するが、動きが鈍い。 轟音を立てて唸る風の束。 閃光と共に吼える雷。 飛来した他の船の残骸が突き破ったのか、帆には大きな風穴が空いている。 …

レンズを下ろした視界の虹よ

こんばんは、月見です。 5thライブが着実に差し迫っている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。 ライブ前というと、皆さん色々な準備をしていると思います。 大切な人へ宛てた手紙を認める人。 ライブに向けて記事や絵などを仕上げる人。 遠征のため…

覚悟は蒼く燐光放つ

ーー生体反応、確認 ーー許可申請済みのユーザーです ーー記憶閲覧機能の展開を開始します 🌑 Behind Moon Archives (2018/6/11-7/8)

薄陽がそっと祝うなら

ーー記憶領域検索開始 ーー該当事象捕捉、摘出開始 ーー摘出中…………摘出、完了 ーー閲覧者の生体情報を確認中…… ーー確認完了、適正ユーザーです ーー記憶閲覧機能の展開を開始します 🌑 Behind Moon Archives (2018/3/10, 2018/6/8-11)

ピアノフォルテの女

僕は、桜内梨子のオタクです。 ライブでは基本的にサクラピンクのサイリウムを振り、グッズも彼女のものを購入し、部屋はそれらで満ちている。 食事をしようとしてメニューにタマゴサンドがあればそれを注文するし、淡いピンクや桜のモチーフが使われた小物…

キセキ立証

ーー聞こえているか、そこの名無し。 そうだ、お前だ。 泥に塗れ血反吐を吐いて、それでもまだ足掻き続けている無様な人間。 傷付きやすい癖に、往生際だけは異常に悪い弱虫。 この期に及んで、その道の向こうに光があると信じ続けている愚か者よ。 お前に、…

叫びは命の極彩色

こんばんは、月見です。 気づけばもう年の瀬で、そろそろ年が切り替わりますね。 という訳で、いい加減年内に決着を付けたかったことを清算しに参りました。 11/17,18に行われました、4thライブの振り返り。 いつもの如く振り返りという名の自分語りになりま…

無数航路の大艦隊

部屋の片隅、建前たちが折り重なる一角にそれはあった。 不恰好で小さな、東西南北すら記されていない奇妙なコンパス。 手に取って漸く思い出す。 ずっと昔、ガラクタだと思って捨ててしまったのだった。 今ならこいつの名前が分かる。 方角などお構いなしに…

長い長い、一人相撲

こんばんは、月見です。 最近、ちょっと嬉しいことがありました。 というのも、ずっと悩みの種だった議題に決着がついたのです。 もっとも、その内容が完全な一人相撲でしたので、周りからすれば実にどうでもいい話なのですが。 ただ、ここは言うなればそう…

惹かれたのは、輝き

こんばんは、月見です。 最初は何の記事を書こうか、と色々題材を考えていたのですが、そもそもブログを始めようと思ったきっかけについて殆ど語っていないことに気付きました。 そんなもの単にやりたかったからでしょ?と言われれば確かにそうなのですが、…

はじめまして

はてなブログの皆様、お初にお目にかかります。 月見と申します。