月の裏側

行き場を無くした思考の末路

ピアノフォルテの女

僕は、桜内梨子のオタクです。

 

ライブでは基本的にサクラピンクのサイリウムを振り、グッズも彼女のものを購入し、部屋はそれらで満ちている。

食事をしようとしてメニューにタマゴサンドがあればそれを注文するし、淡いピンクや桜のモチーフが使われた小物を見つけるとつい手に取ってしまう。何を聴こうか迷ったら、取り敢えずピアノの目立つ曲を聴く。

 

外出したり旅行をしたりした際、何か綺麗な景色や建物を見れば「彼女はどう感じるだろうか」とか「どんな感想を言うのだろうか」と考え、繊細なアクセサリーや可愛らしい装飾品を見かけると「彼女に似合うだろうか」と考える。

しょっちゅう彼女の何かしらについて考えていて、精神が沈んだらその姿や声に癒されている。

 

そんな、所謂「梨子推しのオタク」の1人です。

 

では、「なぜ桜内梨子なのか」と問われたら。

 

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「文句言っても、誰もやってくれないわよ」  

僕は、このシーンで心を掴まれたからと答えます。

 

意外でしょうか。

もっとドラマチックなシーンも沢山ありますからね。

 

でも、事実として僕が心を掴まれたのはこのシーンです。

それまでふらふらしていた心は、このシーンを目の当たりにしたその日から一切揺れなくなりました。

 

それまでは、育ちが良くて繊細で、引っ込み思案なイメージだった彼女が、途端に強くて逞しい人に見えて。

その唐突に現れた逞しさに、僕はすっかり惚れ込んでしまったのでした。

 

繊細なようで、逞しい。

傷付きやすいようで、とてもタフ。

弱いように見えて、強い。

 

そんな、僕が好きなひとの話を少しだけ。

お付き合いいただけたら、幸いです。

 

 

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キセキ立証

 

ーー聞こえているか、そこの名無し。

 

そうだ、お前だ。

泥に塗れ血反吐を吐いて、それでもまだ足掻き続けている無様な人間。

傷付きやすい癖に、往生際だけは異常に悪い弱虫。

この期に及んで、その道の向こうに光があると信じ続けている愚か者よ。

 

お前に、幾つか言伝がある。

 

少し時間を寄越せ。すぐに終わる。

 

 

 

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叫びは命の極彩色

こんばんは、月見です。

気づけばもう年の瀬で、そろそろ年が切り替わりますね。

という訳で、いい加減年内に決着を付けたかったことを清算しに参りました。

 

11/17,18に行われました、4thライブの振り返り。

いつもの如く振り返りという名の自分語りになりますし、今まで以上の乱文となっておりますがご容赦を。

 

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無数航路の大艦隊

部屋の片隅、建前たちが折り重なる一角にそれはあった。

不恰好で小さな、東西南北すら記されていない奇妙なコンパス。

 

手に取って漸く思い出す。

ずっと昔、ガラクタだと思って捨ててしまったのだった。

 

今ならこいつの名前が分かる。

方角などお構いなしに、ただ一方向を指し続ける方位磁針。

 

ーーよう、随分遅かったな

 

とでも言いたげな顔つきの”元”ガラクタ。

”ハートの磁石”が、そこにはあった。

 

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長い長い、一人相撲

 

 

こんばんは、月見です。

最近、ちょっと嬉しいことがありました。

というのも、ずっと悩みの種だった議題に決着がついたのです。

もっとも、その内容が完全な一人相撲でしたので、周りからすれば実にどうでもいい話なのですが。

 

ただ、ここは言うなればそういうことを書き出す場所なので。

長きに渡る一人相撲、その顛末。吐き出させていただきます。

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